情報量の蓄積は、人類の知識創出にとって本質であり、情報技術はその加速化に貢献してきた。それに伴い、人類が1年間に生成するデータは、ストレージに蓄積可能な容量を越えて増加し、2030年には1ヨッタ(1024)バイトを越えるとの推定もある。
ストレージ容量を超えるデータは生成後にすぐに捨てられることになるため、知識の創出へ貢献が期待できない。また、多大なデータが正確な判断を妨害するなど、情報量の高速な増加は質の高い知識の創造を促すとは限らず、むしろ重大な問題を生み出す。これらの問題を解決し、ヨッタスケールデータ社会において超巨大情報量を享受するために、情報の質と価値に関する学術分野、情報質インフォマティクスを創造する。