PROJECT

THEME

COVID-19感染拡大と日本人の幸福度について

代表者
松田 安昌(経済学研究科)
分担者
  • 佐藤宇樹(ヨッタインフォマティクス研究センター)
2019年12月時点において都道府県別に空間モデルで評価した幸福度
COVID-19による女性の幸福度の変化を年代別、都道府県別に評価したもの。

INTRODUCTION

日本全国(沖縄県を除く)に居住する約22,000人からなるモニターに対して幸福度を追跡調査したサーベイデータをもとに、日本人の幸福度について分析する研究である。本サーベイは、2019年12月(第1回)、2020年9月(第2回)、2020年12月(第3回)、2021年3月(第4回)まで実施されており、これかも6か月おきに継続して実施する計画である。

2019年12月実施1回調査はCOVID-19が日本に伝播する前であったため、まずは第1回から第3回のサーベイデータを使って、日本人の幸福度にCOVID-19が及ぼした影響を評価するところからスタートした。ダイナミックパネルデータモデルをあてはめて影響度を評価したところ、COVID-19は若い世代の幸福度を著しく低下させ、特に若い女性に対しては感染拡大の始まりから1年を経過してもさらに幸福度の低下が続いていることが示された。これからは第4回以降のサーベイをもとに幸福度を引き続き分析を続け、日本人の幸福度のもつ特徴を明らかにすることを目指す。